沖縄八重山上布着物
商品詳細
紬屋吉平、龍村平蔵などをご所有の着道楽を極めたかたのお品です。
「八重山上布」は、沖縄の南端、八重山諸島の石垣島や竹富島で織られています。 南国の太陽と海、人の手がはぐくんだ伝統織物です。白地に茶絣が特色で清楚で明るい美しさ。
織り糸は八重山諸島に自生する苧麻(ちょま)から採れる繊維。独特の高機で織られる麻織物です。宮古上布や越後上布も同じく苧麻糸を素材としています。 また染料も八重山に自生する紅露(クール、やまいも科、和名はソメモノイモ)。黒い紅露の根を切ると血のように赤く、灰汁が手につくとかぶれるという。この紅露を竹櫛で差し込むように刷り込んで、糸を染める捺染法です。植物染料による捺染法は八重山上布だけです。
そして織りあがった上布は南国のまぶしい太陽で約10日間、日晒しをする。さらに深みのある色へ発色します。その後、色止めのため海に5時間くらい晒す。海水に晒すことによって絣文様が鮮やかに定着し、地色は汚れがとれ白く晒されます。糸が細く軽いほど上等といわれています。 まさに八重山の植物、太陽、海の自然と受け継がれた手技により生み出された宝物のような反物です。
八重山上布の歴史。14世紀末に上布の始まりと思われる苧布の記録が残されています。八重山上布は琉球王朝時代、人頭税の御用布として完成しました。17世紀初めには、薩摩藩への貢納布でした。第二次世界大戦で壊滅的な打撃を受けた沖縄では、八重山上布も 一時期は後継者が途絶えてしまうのではないかという危機もあったが、沖縄県や石垣市などが一丸となって後継者育成事業を立ち上げ、量産はできないが、一枚一枚を丁寧に心こめてつくられています。苧麻の栽培にはじまり一貫した手作業には、熟練を要する技術が集約されています。
品名 八重山上布着物
素材 麻
サイズ [身丈]約155cm (内あげ 前4cm、後5.5cm) [ 裄] 約63cm(袖側、身頃側にそれぞれプラス約2.5cm) [袖丈]約48cm(プラス約2cm) [前幅]約23cm(プラス約3.5cm) [後幅]約28.6cm
状態 良好。襟、袖口、脇、裾など気になる汚れ,シミはありません。着用された形跡は見られないようですが、長い間保管されていた品です。洗濯済み。
襟
袖口
脇
裾
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- 写真は、実物に近くなるよう努力はしていますが、モニターの状態などで、色や雰囲気が実物と若干違いがあることもございますのでご了承ください。
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販売価格: 0円(税込)
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雑貨とアンティーク
西永福ものずき屋 田中 美知
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