引箔袋帯 源氏物語 宿り木
商品詳細
この帯は源氏物語絵巻を写した西陣織物です。日本の古いラブスト―リーがえがかれています。着物や帯の柄はテキスタイルというより、メッセージ。ある時は平安の女性の心情を語り、時代を超えて心の機微が伝わります。
匂宮と中君とのワンシーン、移り気で恋多き匂宮、子を宿しながらも揺れ動く心の中君。匂宮は琵琶を奏でて、中君を慰めているのであろうか。
着物や帯の形は単一であるので、そこに絵や物語をえがける。こんなアートを着れるのも着物ならではの醍醐味です。また、お顔や手の表情もきめ細やかな織りで表現されています。
連続柄なので、テーブルランナーやインテリアとしても使えます。裏は黒地。
西陣織物特有の引箔。引箔は西陣織の帯地によく見られる技法です。金箔糸や銀箔糸を緯糸に織り込んだもの。金や銀を薄く延ばし、和紙に貼り細く裁断して作られます。
素材 正絹
サイズ 帯幅 約30.5cm 長さ 約422cm
状態 中古品ですが状態は良好です。汚れ、擦れなどはあまり感じられません。
源氏物語第49帖「宿木」は、薫25歳の春から26歳の夏にかけての話です。
「やどりきと思ひ出でずは木のもとの旅寝もいかにさびしからまし」
「荒れ果つる朽木のもとをやどりきと思ひおきけるほどのかななしさ」
「宿木」の巻名は薫と弁の尼が詠みかわしたこの和歌から因んだものです。
この「やどりき」は宿りき(宿るの過去形)と蔦の異名とを掛けたもの。
あらすじ
匂宮は、光源氏の外孫。幼い頃から紫の上に実子のように育てられ、紫の上の死後は、彼女所有の二条院を自分の住まいとした。帝の子のなかでも、一番の美貌であり、婿にという申し出も多かった。弟分の薫(血のつながりはない)には、いつも対抗心を燃やしており、薫の芳香に対抗して着衣にお香を焚き籠めているところから、匂宮と呼ばれている。薫の手引きで中君と結婚、二条院へ迎える。しかし夕霧の娘六の宮を北の方に迎えると、中君をないがしろにしてしまう。中君は後見人的存在である薫に宇治に連れて帰ってほしいと手紙を書く。薫は中宮に近づくが、中宮が懐妊していることを知り諦める。中宮は彼の下心を知り絶望し、匂宮の多情に目をつぶり、妻として母としての道をとる。薫は中君の姉大君を慕い続けていたが、契を結べないまま大君は死んでしまう。そして、薫は中君から、自分には妹がいると知らされる。
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- 商品は帯のみです。着物、帯あげ、帯締めなどは含まれません。
販売価格: 18,000円(税込)
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雑貨とアンティーク
西永福ものずき屋 田中 美知
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